COMPASSを始めた背景と思い
代表 寺野 幸子
~皆さまと手を取り合い、少しずつ~
結婚した3組のうち1組が、そして、その60%ほどが結婚から10年以内に、離婚を選択している現代。女性の“こころ”と“からだ”の健康をサポートする当団体が、一人で家計を担いつつ、子育てや家事に奮闘するひとり親家庭の親御さんの支援活動を始めるにあたり、どのようなサービスならば喜んでいただけるのか、だいぶ考えました。そうして始めた全国にも例の少ない本事業が、参加してくださったそれぞれのご家庭にどのような変化をもたらすか、参加者の声や自己評価のみならず、多方面からの評価やご意見を頂きながら、検証とブラッシュアップを継続してまいりたく存じます。出来ましたら、一定の成果が認められ、水面に出来た波紋のように、他の団体様と手を取り合い、少しずつでもこの活動を全国へ広めていければ、これほど嬉しいことはありません。このホームページを通じて活動の様子や親御さんへのインタビューなど、出来る限り情報を発信していく所存です。視察や研修などにつきましてもどうぞお気軽にお問い合わせください。
今までの実績データ
(2018年7月~2024年4月)
開催日数
65回
参加者総数
1,311名
(料理に参加した子ども、同伴の子ども、保護者)
うち、料理に参加した子どもの人数
738名
応援メッセージ
認定特定非営利活動法人NPO
スチューデント・サポート・フェイス
代表理事
谷口仁史さん
「思いやりとやさしさの循環」が生まれる場に
私たちは、不登校や非行など不適応問題を抱える子どもと若者をサポートする活動を行っている団体です。「家族まるごと支えていく」考え方を大切に、継続的に家庭にお伺いするアウトリーチを中心とした活動を行っています。
この事業のことを聞いて私たちのスタンスと相通じるものがあると思ったのは、親と子の両方に寄り添ったサポートを提供している点です。シングルファミリーの親は時として一人二役をこなさなくてはならず、毎日忙しくなりがちです。子どもも親を見て「しっかりしなくちゃ」と甘える機会を見いだせずにいるかもしれません。そんな親子が「COMPASS」に参加することにより、親は子どもが料理している間にゆっくり休んだりおしゃべりしたりできますし、子どももそんな親を見てホッとした気持ちになれるのではないかと思います。シングルファミリーという共通項があるからこそ思いを分かち合える仲間もきっとできるでしょう。
価値観の多様化が進んでいる今の時代、理想と現実のギャップに苦しんだり人との関わり方に悩んだりする人も多い中、「COMPASS」は、大人や学生、さまざまな年齢の子どもたちとのつながりを通して、自分は一人ではないこと、支えられていることを実感し、次は自分が支えたいという気持ちが湧いてくる「思いやりとやさしさの循環」が生まれる場になる可能性を持っています。こうした取り組みが全国のいろいろなところに広がっていけば、その地域の中でひとつのモデルケースとなり、既存のコミュニティの在り方にも良い影響を与えていく存在になるかもしれません。